NDKグループは、科学的根拠に基づいた温室効果ガスの将来的な排出削減目標を設定し、国際的な共同イニシアティブである「Science Based Targets initiative (SBTi) 」による中小企業SBTの認証を2025年6月にグループ全社で取得しました。
*NDKグループ:日本ダスト㈱、㈱サンケイ、三誠企業㈱、㈱アールビジネス、㈱リサイクル、未松商事㈲、NDKビジネスマネジメント㈱
しかし、気候危機が深刻化し、世界の潮流は脱炭素社会の構築へと大きくシフトしています。企業に求められる環境貢献の目標は、資源循環や廃棄物リサイクルの枠を超え、温室効果ガス削減、カーボンニュートラルの実現へと進化しています。
こうした時代の要請を受け止め、環境課題解決に貢献するべくNDKグループは、これまで培ってきた廃棄物処理・リサイクル事業の知見やISO14001とエコアクション21の取り組みを基盤に、科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標であるSBT認定を取得いたしました。
私たちは今回のSBT認定取得を機に、Scope1・Scope2排出量削減のさらなる推進はもちろん、排出事業者の皆さまに対しても、廃棄物処理時に発生するCO₂排出量のデータ提供や、よりCO₂排出量の少ない廃棄物処理方法のご提案を行い、ともにカーボンニュートラル社会の実現を目指してまいります。
また、サプライチェーン全体のCO₂排出量であるScope3についても算定の検討を開始する予定です。お取引先の皆さまをはじめとする多くの方に対して、情報開示を推進していきます。
廃棄物処理業としての責任を果たすだけでなく、脱炭素経営のパートナーとして排出事業者の皆さまに貢献し、持続可能な社会を次世代につなげることが、これからのNDKグループの使命であると考えております。
SBTとは、CDP・UNGC・WRI・WWFの4つの機関が共同で運営しているSBTiにより企業が「パリ協定が求める水準と整合した、企業が設定する温室効果ガス排出削減目標」を設定していることを認める認証
SBTとは、「パリ協定」で合意された水準と整合する、科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標のことです。
企業が設定する温室効果ガス排出削減目標が、産業革命前からの気温上昇を1.5℃または 2℃未満に抑えるために必要とされる水準と整合しているかを、SBTイニシアチブ(SBTi)が審査・認定します。
NDKグループでは、2050年カーボンニュートラル達成に向け、中期目標として以下を掲げ、今回SBT認定を取得しました。
目標:Scope1(事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)とScope2(他社から供給された電気の使用に伴う間接排出)について、2030年までに2022年度対比で42%削減することを目標として設定し、実現を目指します。
今後はScope3排出量の把握と削減提案にも取り組みます。弊社中間処理工場における各処理工程のカーボンフットプリントを可視化するとともに、温室効果ガス排出量の少ない廃棄物処理方法をご提案することで、排出事業者のカーボンニュートラル実現を包括的に支援してまいります。
NDKグループでは、事業活動におけるCO₂排出削減を重要課題と捉え、以下の施策を通して2030年度の目標達成に向けて努めてまいります。
1.電力の省エネ化
2030年までに全照明LED化や省エネ設備導入、建物断熱改修、設備アイドリングストップを進め、省エネルギー化を図ります。
2.再生可能エネルギー活用
太陽光発電設備導入や再生可能エネルギー由来電力の購入を推進し、温室効果ガス排出量を削減します。
3.運搬車両エコドライブ推進
デジタコ活用や最適ルート整備、運転データのフィードバック、タイヤ空気圧管理により低燃費運転を徹底します。
4.重機の低燃費化
重機アイドリングストップの社内ルール整備や遠隔モニタリング導入で、最適運転と低燃費化を図ります。
5.車両・設備更新時の環境配慮
運搬車両や重機、営業車両のEV・FCV化やハイブリッド化を検討・推進し、環境負荷低減を実現します。
これらの取り組みを通じて、Scope1・2にとどまらずScope3削減にも寄与し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
本取り組みに関するご質問や廃棄物処理におけるCO₂排出削減提案については、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
※SBTの詳細はScience Based Targets公式サイトをご覧ください。
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